岐阜県美濃加茂市在住 オーダーメイドの片づけ ライフオーガナイザーのひと宮です こんにちは
今日はちょっぴり真面目なブログ (いつも真剣に書いてますけど^^;)
クライアント様に寄り添う片づけのプロ ライフオーガナイザーとして 8年目を迎えました
これまでがむしゃらに前だけを見て 突っ走ってきましたが 今年に入って 改めてこれから先の事を考える そんな時間を設けることができました
ライフオーガナイザーという職に 誇りをもっていますし この先もオーガナイザーとして 活動をしていきたいと願っています
ただ7年活動をしてきて クライアント様が本当に望んでいる片づけ ってなんだろう??って 考える機会が増えてきまして
【寄り添う】とか【自分らしく】とか あるいは 思考の整理とか心の片づけとか そうした単語を多用してきていたけど はたして私のしていることは 本当に寄り添えているのか? 望まれていることなのか? 自分らしく心地よい暮らしに ちゃんと繋がっているのか?
疑問に思うことが増えてきたんですね
これまでの自分の活動が 「間違っていた」とは思っていないけど もう少し深く【片づけ】について 掘り下げて考えてみたいと 今年になってから 更に強く思うようになりました
そう思った決定打は 以前伺った現場で オーガナイズサポート終了後 アフターサポートに伺った時の事
クライアント様から 「前の暮らしが辛くて 片づけたら人生が変わるかと思っていた。 片づけた今 あきらかに前よりも自由な時間が増えて 好きなようにしていいはずなのに 今は空虚感でいっぱいなんです」
クライアント様の言葉を聞いて 胸が苦しくなりました
とにかく自分の時間が作れず 子供達にも場所と時間を制約させてしまい 一刻も早くこの状況から打破したい
そんなお悩みで受けた依頼でした
一緒に片づけをしたことで 自由な時間も自由な空間も 手に入れましたが クライアント様の心は 満たされなかったのです
その当時はひと宮なりに 全力で精一杯のサポートを行ったつもりです ですが最初の段階から 本当は薄々気が付いていたのかもしれません 根本的な悩みに蓋をして 前向きな片づけ…と言いくるめ そこと向き合わずに進めている事に。
本気で片づけをしたい そう思っている時は
ただ単純に部屋が散らかってるから だけではないことが多いです
部屋を整えることで 「スッキリした部屋」になることだけを 望んでいるわけではないことが多いです
つまり何が言いたいかというと 片づけを通して 【人間関係】のチューニングを はかろうとする想いが 片づけ作業の中にのっかっているのです (今よりいい関係になることを心のどこかで願っている)
このクライアント様のことは 詳しく触れることはできませんが
人間関係で悩んでいる人に 人間関係云々に蓋をして その関係性をどうさせたいか その人とどんな暮らしを望んでいるかを 洗い出さず 片づけを進めたところで いくら部屋が綺麗になっても 心が満たされることはないことを わかったうえで 「この先どんな関係を築きたいか?」 という問いに 「諦めていますし、なにも期待していません」 としか ヒアリングで聞き出すことができず 私自身も蓋をして話を進めてしまったことに 激しく後悔しました
勿論無理強いして 聞き出すことではないですし クライアント様の話せる範囲で 話してもらうわけですが
今思うと 片づけを通して 自分の存在価値に改めて 気づいてほしかったのかもしれません あるいは 「頑張ったね」 「すごいじゃん!」 と、ただ一言褒めてほしかっただけかもしれない
片づけをする時 片づけを通してどんな自分でいたいか そこに住む人たちと どんな関係を築きたいか ということをしっかり考え洗い出すことは 実は どんな空間にしたいか どんな部屋にしたいか を考えるよりも大切であることを 伝えきれなかった自分の落ち度に 反省と後悔でいっぱいになりました
部屋は整いました 見た目もそれなりに綺麗で 使い勝手も前より改善されています 片づけ作業代ということで言えば 対価は相応かもしれません
でも、片づけを通して クライアント様が望んでいた結果には ならなかったという事実は アフターフォローの時のお言葉と その後音信不通になってしまったことで 明確です
今一度ヒアリングの重要性の再確認と 「片づけ」の仕事ではあるけれど ただ部屋を整えればいいだけの仕事ではない! ということを肝に銘じた そんな経験でした
毎日が修行で 毎日が反省と成長の繰り返しです
至らない点も多々ありますが それでも 【片づけ】を通して 皆様の人生がより良くなるよう これからも精一杯サポートに 努めたいと思っています