「どこに頼んでも断られてしまって」「お心遣いありがとうございました。」

岐阜新聞主催の捨てないものマルシェに参加してきました
その時のブログはこちら

日本ライフオーガナイザー協会サイトでの記事はこちら

実はこの時とんでもなく
責任重大なご依頼を受けていたひと宮

なんと遠く飛騨から
(同じ岐阜県内でも行こうと思ったらそこそこ小旅行の距離)
素敵な老夫婦が岐阜新聞を見てわざわざ
ひと宮を求めて(?)来てくれたのです

宝物を託された

「この子の服を作ってほしいの」

そう言ってバッグから取り出したのは
50㎝越えのドールでした

普段22㎝のリカちゃん人形を相手にしているので
50㎝越えは相当な大きさ

「作ってもらえますか?」

の最初の問いには
管轄外のサイズなので…と
お断りをいれようと思ったのですが

40年以上苦楽を共にした大切なお人形
この時着せていたお洋服も
当時からの服をなんとか継ぎ接ぎ着せている状態で
可哀想だけど縫う腕がなく
何件もこの子の服を作ってもらえないか
頼んだけどどこに行っても断られ

今回
岐阜新聞の広告を見て「ここだ」と
2時間以上かけて来ました。

そんなストーリーを聞いてしまったら…

「なんとか作ってみます」
気づいたら口に出していました^^;

本当に私は…無謀と言うか
ストーリー重視の感情優先
何年経っても
ビジネス脳にはなれそうもない性格ですが
お預かりした以上
責任もってお作りいたします

契約・同意って大事

普段なら万が一の時を考えて
契約書類に一筆、又はメールで契約を交わします

まさかイベント会場で
こういった流れになるとは思わなかったので
書類一式は持ち歩いておらず
双方共に危険な取引だったと
後になって反省^^;

スムーズにお取引終了した今だからこそ
感動話で済んでますが
意図せず壊れることもあるわけで^^;

勢いで受けるとこういう失敗をします^^;
同業者の皆様気をつけてね

後は普段自宅に
リカちゃん人形がごろごろ転がっているだけでも
怖がっている家族が
このドールを見てどう思うか^^;
という一抹の不安を抱えながら帰宅

案の定
「これだけ長いこと大事にしていたなら
感情もこもってる」
「持ち主と離れてご立腹になる前に」
「早々に作ってお返しください」

家族の反応が予想通り(笑)

ということで完成したのがこちら

完成

「小公女セーラから取ってセーラちゃんって言うの」

と、このドールのお名前を聞いていたので
セーラちゃんつながりでセーラ服で

もともと着ていた服が
素敵なデザインだったので
解体して型取りしました

ひと宮の製作ポリシーとして
「リユース品を使って作る」
ここは譲れない部分なので
そうじゃなければ私より上手な人に頼んだほうがいい
ご了承いただいたものの

実は生地選びが大変だった

22㎝ドールとは必要な生地のサイズが違う

自宅にストックしていた生地たちでは
まったく足りなかったのですが

凄いですね
願うと叶うものですね

運よく閉店で処分するからといただいた
シルク生地に

これまたナイスタイミングで
ハギレを大量に引き取ってほしいと
受け取った中に
良い感じのガーゼ素材

ウエディングドレスのオーダーが多く
チュールは沢山ストックしているので

スカートの中はふんわり

腕周りもちょっとおしゃれに
触り心地の良いワンピ―スに仕上がりました

お客様の声

完成したら
写真を送って確認していただきます

イメージと違えば作り直します

「ありがとう!めちゃくちゃ可愛い!!
私の大事なセーラちゃん、
よけいに良くなっています!」

ご依頼主からの返信に安堵

毎回このタイミングが一番ドキドキします

正直リカちゃん人形は
大量に出回っているので
替えがききますが

こちらは40年以上前の
もうなにとも変えられない唯一無二の一点モノ
世の中に同じドールがあったとしても
それはセーラちゃんではないわけで

どこまでメンテナンスできるかと
いわれると
ほぼできない…というのが正直なところ

髪もボディーの劣化も
私が弄ることで余計悪化させる可能性が高いので
顔や腕の汚れと
背中のほつれだけ修繕してのお渡しです

↑努力の跡がみられました

↑できる限り修繕

「セーラちゃんのイメージにピッタリです。
素敵なセーラちゃんになりました。
ありがとう!!」

無事に届いたメール

この言葉が嬉しくて
この仕事がやめられない

後日こんなメールが届きました

「この間はありがとう。
素敵になったセーラちゃんを見てたら、
頭がひどいので、
旅行用のブラシでといてあげようとしたら
おでこのあたりがひどくてびっくりしました。

カチューシャを作ってくださった気持ちが
よくわかりました。
お心遣いありがとうございました。
セーラちゃんも喜んでいることでしょう」

何処かを直せば別の場所がまた気になる

片づけも
脱毛も
家のリフォームも
ドールのメンテナンスも

なんにでも言える事ですが
一ヵ所を整えると
また別の場所が気になる

ここを直せば、あそこが悪目立ちする^^;

あるあるですよね

ヘアメンテナンスができない分
隠すと言ったら聞こえがわるいですが
絶対気になってしまうだろう
ヘアスタイル問題を
少しでも馴染むよう
カチューシャを勝手に作ってお贈りしました

ちょっとの手間で
少しでも違和感が拭えて
気に入ってもらえていたら嬉しいです

私はハンドメイド作家で
生きてるわけではないので
世の中のハンドメイド作家さんからしたら
この程度でお金をもらっているの?と
思われる仕上がりかもしれませんが

私の仕事は
捨てない片づけで
暮らしを豊かにすること

周りに何と言われようとも
「大事にしたい・大切したい」
クライアントのそんな気持ちを第一優先に

心のモヤモヤをハンドメイドというカタチで
解消するお手伝いをしています

この度は
遠路はるばる
ライフオーガナイザーひと宮を
頼って来ていただき
ありがとうございました^^♡

これからもどうぞご贔屓に

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