生産して売るということへの疑念と葛藤

かなりの出不精なので
目的地まで余程のことがない限り
車から降りない私

コンビニで時間を潰すことも
行き当たりばったりの買い物も苦手なので
待てと言われれば
普段は30分でも1時間でも
車の中で待ってしまうのですが

今日はお世話になっている
社長との打ち合わせ時間まで20分ほどあって


20分なんてあっという間だから
寄り道してる場合じゃないんだけど
なんとなく目に入ったお店が気になって
思わず車を停めて入店してみました

 

初めて入ったお店だったのですが
入口付近に置かれた商品の値札を見てびっくり

 

このトップス
いくらだと思います?

まさかの100円ですよ
値引き前でも300円て。。。

びっくりしすぎて思わず買ってしまった
(買ったからには大切に着潰します)

某フリマアプリで中古のTシャツを
最安値で買ったとしても
300円はするのに(苦笑)

 

タグが切られているので
売れ残りをまとめて仕入れた感じでしょうか


家計簿だけみたら安ければ安いほど
ありがたいに越したことはないですが

些細な額とは言え
モノを作って売るという経験も
させていただいている身としては

この100円の商品を1点つくるのに
どれだけのコストと人件費がかかっているのか
100円でしか売れなくても
作り続けたほうが儲かるのか
(儲かる人がいるということなのか)

頭の悪い私には皆目見当がつきません^^;

私が作ったリカちゃんのTシャツも
100円で売ったことはない…
(差し上げたことはあっても)

逆に何着大量生産したら
100円でも儲かるのか
誰かしくみを教えてほしい
(あ、ダイソーさんに聞けばいいのか)

この商品に携わった人達全てが
このトップス1枚にどれだけの
想いと達成感と生活が
のっかっているのかわかりませんが

どうか過酷な労働条件の中
作られ売られていないことを願うばかりです

そして100円でも売れていない
山済みのお洋服を見て
この状況下でも
服が手に入らなくて困っている人がいるのか
(服が買えなくて困っている人はいるかもしれないけど)

まだまだスピードを緩めず生産し続ける事は
果たしてどれくらい価値のあることで
意味のある事なのか
考えさせられる光景でした


【リユース】を意識した生活をしている私だって
新品の100円の商品の誘惑には敵わない



先日毛足の長い2畳分もないくらいの
ラグをクリーニングに出したのですが
クリーニング代が4000円超えたんですね

その金額には納得しているし妥当な額だと
気にならなかったのですが
戻ってきたラグにこんな張り紙が

 

毛足が長いですし
新品のように綺麗にはならない覚悟はしていましたが



袋から出してコロコロしたら
髪の毛がいっぱいついた(苦笑)

ところどころ汚れも取れていないのが
あきらかにわかる^^;
でもでも仕方ないよね
私も自分でできる限りの除去は試みたけど
すっごく大変で全然取れなかったから…

って、思っていたところに
今日入ったお店の店頭に並ぶラグの値段を見て

使い捨ての時代はまだまだ終わらないな
と愕然としました^^;



クリーニングに出したラグより大きいサイズが
新品で1990円とかで売っているんだもの


再利用だとかモノを大切にするとか

そんな次元の話で世の中はまわっていない


それが現実


この先を考えるととても怖いこと

 

でもそこに意固地になって

「安くて嬉しい」気持ちと
次々生まれるアイデア商品に
素直に喜びにくくなっている自分にも
心をすり減らしているのも事実

 

さて、この後の打ち合わせ

何の因果か
「新商品についての打ち合わせ」

ただただ楽しく
打ち合わせができたら楽なのに

SDGsを
ビジネスチャンスの言葉という括りで
扱いたくないのに

いろいろ考えれば考えるほど
誘惑に負けて投げ出したくなる毎日ですが^^;
目の前の事に真摯に向き合って

リユースオーガナイザーの私に
求められていること
私だからこそ発信できることを
これからも模索していきたいと思います

 

 

 




なんだか今年は気持ちがゆらゆら
葛藤だらけの1年だったなぁ^^;