マスク二枚がいかに大事か

自宅で過ごしていると
食料品が底をつく日がくるわけで
10日ぶりの買い物に行ってきました

生活品の購入は
必要な外出と言えると思いますが
極力外出を避けるため
まとめ買いをしています

そんな久しぶりに行ったスーパー

極力人の少ないタイミングで…
と思いつつ
その時間帯がわからなかったので
平日のopenに合わせて
短時間でと決めて出向いたわけですが
それなりに人は居ました

 

久しぶりに外に出て
気になった事

40~60代程度の男性の
マスク装着率の低さ

すれ違う子供、女性、店員は
全員マスクをしていました

でも
ご老人…とまでは言わないくらいの
中年、年配の男性が
マスクをせずに話しながら歩いている

いやいやいや
まってくれよ!
危機感が足らないどころか
配慮も足らないんじゃないか?と

普段、友人とすれ違っても
気がつかないような私が
今日ばかりは
目の前を通る人達の口元が
気になってしかたがない…

買い物中は
なんだかずっと
モヤモヤしていました

 

ですが
自宅に帰ってふっと思ったんですね

どこのお店に行っても
マスクは売っていません

欲しくても
つけたくても家にマスクがない!

ネットを見れば
簡単なマスクのつくり方を
YouTubeで教えてくれて

型紙のダウンロードもできる

それでも!!!!!

作れない人はきっといる

もし私が今
「作り方教えてあげるから
燻製のハム作ってみなよ」
と言われても
「いや、燻製用の調理器具ないし無理」

って100%言うのと同じで^^;

きっとどれだけ危機感があっても
「ミシン無いし
プリンターも無いから
ダウンロードできない」って人も
いると思うんです

「卵とフライパンがあるなら
ふわふわのオムレツ作れるよ」

と、言われても
私はやっぱり作れない

針と糸とハギレが家にあっても
マスクは作れない

そんな人は多いと思う

 

それでも食料品を
買いに出ないといけない

致しかたなくマスク無しで
外出していた人もいたのかもしれない

 

たまたまかもしれませんが
私が見たマスク未装着者は
中高年の男性ばかり

ハッと最初に浮かんだのは
父親の顔でした

すぐに確認すると
やっぱりマスクは持っていないとのこと

 

今の私ができる事

それは家族のためにマスクを作ること

 

我が家は
洗って使えるマスクを常備していたので
マスクを作ることは考えていませんでした

むしろ
マスクを大量に作ることによって
「マスクがあるから外出しても大丈夫」と
間違った意識を持ってもいけないと思い

マスクが無いから家から出ない

 

そう物理的に出れない状況を
作っていたのですが

そもそも既に一枚もマスクが無い
そんなご家庭もあるかもしれない

そう思ったら
マスクを作らずにはいられませんでした

たまたま我が家にはミシンがある
たまたま私は裁縫ができる
そして時間と材料もある


材料がある限り
今の私にできることは
マスクを作ること

とりあえず身内だけでも
渡せる人に渡したい

これは善意でもなんでもなく
己を守るため

 

母親は大手食料品スーパーに
勤めています

 

衣料店や飲食店などは
休業要請の対象になっても
食料品売り場は
医療関係と同じくらい必須で
最後の最後まで
営業を許可される職場でしょう


休業を余儀なくされ
経済的破滅の危機に
さらされている人もいると思います

逆に
医療関係も含め
ピックアップされていない現場で
働いている人もいます

周りが自粛していても
何をしていても
生きている限り必要なモノを
作り売り続けなければいけない現場

 

一日に何万もの人と近づいている母

食料品売り場が
密室でないと誰が言えるでしょう?

服屋は休みで食料品売り場は営業

その違いは生きていくために
必要な優先順位の差

大袈裟じゃなく
命と引き換えに働いている
そんな現場もあること

本音はこんな時くらい
休めばいいじゃんと
娘の立場からしたら
言いたいところだけれど
誰かが回さなきゃいけない現場は
必ずあるわけで

いつも孫の面倒をみてくれて
娘達も婆ちゃんっこで
いつもひっついていたけれど
今は万が一のことを考慮して
会えない、会わない、会わせない

これが娘の私ができる唯一のこと


すでにロックダウンしている国では
必要な生活品を購入する際も
一家に1人と制限されているそうです

賢明な処置だと思います
それなら
国が配布する二枚のマスクがあれば
大家族だろうと事足ります


生きている限り
絶対に家を出ないといけない
タイミングがあります

 

自粛要請がでていても
働かないといけない現場もあります

 

その「いたしかたない」状況から
少しでも自身を守ってくれるのが
今はマスクなんですよね

 

フィルターのしっかりした
機能性のあるマスクは
医療現場や不特定多数と
関わらなければいけない人のところへ
届くことを願っています


そして私たちは
国が配布してくれる
二枚のマスクを上手に活用して
日々の生活の「必要な外出」に
備えていきたい

 

 

とりあえず
現時点では国から配布されるマスクが
いつ届くかわからないので
今は家にあるもので
作れる限り作り続けて
配れたらいいなと思っています

 

もう何年も昏睡状態の叔母がいます

意識もなく病院で寝たきり
さまざまなチューブに繋がれ
医療機器を使用している日々

 

コロナ患者が急増して
入院している病院の
コロナ受け入れ数もパンク寸前で
このままだと
助かる命の選択をしなくてはいけなくなるとの
メールが届きました

それはつまり
もう何年も寝たきりの叔母のための
救命措置を外し
コロナ患者に渡す日が
来るかもしれないということ

 

いろいろな立場で考えると
見方も感情も変わりますから
どこまでを「しかたない」ととるか
「そんなのはおかしい」ととるか
一概には言えません

 

正直本当に言葉ではまとめられない
複雑な気持ちでいっぱいです


でも
1つ言えることは

 

これ以上患者を増やさないように

出歩かないこと
危機感を持つこと

 

改めてそれに尽きると思いました