「私はカウンセラーではない」という自覚をもつこと

片づけの現場作業が一通り終わる頃
クライアント様の
心境の変化に立ち会う機会があります

「本当に依頼してよかったです」
「人生が変わりました」
「ひと宮さんのおかげで前向きになりました」
などなど
ありがたいことに
「ひと宮」との出会いで変化がおきた!と
言ってくださる方がいます

物凄くありがたくて仕事冥利に尽きる
幸せなことですが
いつもひとつだけ心の中で
気をつけていることがあります

それは
「私はカウンセラーではない」という自覚を忘れないこと


誰かに褒められたら

私はすぐに調子にのるし
すぐに天狗になるし
すぐに知ってる情報を
ひけらかしたい衝動が走る人間なので

ひと宮との出会いで
人生が変わったと言われると、すぐに
「私は人の心を癒し、支え、変えられる力がある存在なんだ」と
どえらい勘違いをしてしまいます



ひと宮が片づけ後に褒めてもらえるのは
クライアント自身が自分でも気づかなかった
未来への想いを聞き出し
それを具体的に空間に落とし込む力が
人より少し鍛錬されているだけのことであって
決して心理学やカウンセリングの観点から変化が起きて
褒められたわけではないということを

ちゃんと!常に!意識して
自覚していることが大切だと考えています

私は片づけのプロであって
カウンセリングのプロではない
心理学の勉強はしていないのだから

プロと名乗るからには
ここに至るまでその分野に対して
相当向き合ってきた自負があります
私自身寝ても覚めても
片づけの事を考えない日はありません

 

ちょっと人より知識があって器用だからと言って
医師免許も持っていない人に
手術の依頼はしないように

弁護士でも税理士でもないのに
ちょっと体験したことを
さもそれが正解かの様に
助言してくる知人を信じて動いたら
痛い目見るように

片づけ依頼がきっかけで
想像していた以上に
心のモヤモヤが晴れて
人生が前向きになったサポートができたとしたら

その時は
・的確なヒアリングができたということ
・クライアントが維持しやすい空間の土台が作れたということ
そして
ひと宮の最大の持ち味である
明るく楽しい空気感がつくりだせたこと
褒めてもらえたと素直に受け取って
自信に繋げています

プロとしての仕事をした後に
「あなたのおかげです」
「いえいえ私なんてまだまだです」という
謙遜の言葉が自分の口から出たら
それは自分自身が
本来提供すべき分野じゃないところに重きを置いて
働いてしまっていたということに気がつくチャンス


「毎日が忙しくて辛いんです」
「毎日イライラするんです」

そんなご相談を受けて
ひと宮がプロとしてできることは
辛さが半減する空間作りをサポートすること
怒らないですむしくみをご提案して整えることだけ

クライアントの心まで私が変えてあげなくちゃ
とか
クライアントが望んでいる声かけをしなくちゃなんて
専門外の事を
自分の宿命かの様に背負ってはダメだ
と、いうことを常に自覚し
忘れないように気をつけています
結果的にクライアントにも
その道のプロにも失礼で
無責任な行動になってしまうから

 

 



先日メンタルオーガナイザーの
スキルアップ勉強会がありました

心と空間は密接に関わっているので
片づけのプロだからこそできる
「心を整える」サポートがあります


コロナ禍で
日々の生活が自分の気持ちの切り替えだけでは
どうにもならない現実に直面して
モヤモヤと不安のなか過ごしたのは
私だけではないと思いますが

そんなわけでこの2年
ひと宮自身が自分をコントロールすることに
手いっぱいでメンタルオーガナイザーとしての活動は
めっきり遠ざかっていました

他人の心の話を聞いてる場合じゃなかったのと(苦笑)
オンライン化が加速して
操作スキルなど苦手要素の学びが
プラスされたことが大きな原因で

完全にこのままフェードアウトさせようか
迷った時期もあったくらいなのですが

久しぶりに学びを受けて改めて
「あぁ、メンタルオーガナイズは
人の心をコントロールすることじゃないんだった」
という気づきを思い出すことができました

メンタルオーガナイザーができる
心の整え方のサポートは

目には見えない心(思考)を
空間整理のように
見える化させて
空間整理のように
分類させて

空間整理のように
大事にしたい心(思考)を選び取る

そのサポートをすることだった

…ということに
以前からブログ等では
同じようなことを何度も書いてきていますが
2年のブランクを経て
今が一番ストンッと腑に落ちたといますか
私の中にメンタルオーガナイザーとしての
自覚が湧いたような…そんな変化を感じることができました


数か月前にも勉強会があって参加したのですが
その時はとりあえず
オンライン操作についていくのに必死で
メンタルオーガナイザーとは…というところまで
思い出す余裕がなかった^^;
今回の学びで
私の中で徐々に徐々に
メンタルオーガナイズのサポートが
「クライアントの心を変えてあげること」という
勘違い方向にシフトしてしまっていたことに
気がつくことができました

だからだったのか。。。
メンタルオーガナイズの事になると
「私なんてまだまだ」って言葉が出てくるのにも納得です


今年はモヤモヤと晴れない部分と
頑張りたい!という気持ちのバランスがうまくとれなくて
ここ数年稀に見る苦しい1年でしたが
最後の最後に霧が薄くなって
私の中に晴れ間が覗いた気がします^^

なんだかんだ学び多き
良い1年だったと思って年越せそうです