日本で初めて『ゴミゼロ宣言』をした徳島県上勝町に視察に行ってきました

岐阜県から徳島県まで片道6時間

長旅の目的地は【上勝町】

徳島県上勝町は 未来の子供達に きれいな空気や美味しい水 豊かな大地を継承する事を目的とした ゼロ・ウェイスト活動をしている町です

リユースマスター®2級資格認定講座を 受講された方は聞き覚えがありますよね

日本ではじめてゴミゼロ宣言を発表し
リユース・リサイクルのために
町の人全員が 45種類に分別するしくみが整っていて 実施できている町です

資源回収というと 缶・瓶・ペットボトルに トレイ、牛乳パック 新聞にダンボール… 思い浮かべてもせいぜい10種類程度

上勝町の45種類分別が いかに細かいかがわかりますよね^^;

この数字だけを見ると 「そんなに分けるの面倒くさそう」 「私にはできないわぁ」 そう思ってしまいます リユースマスターのひと宮でも 「え。無理」って思いましたもん 苦笑

でも上勝町は それを継続して実施できているのです

実際にどのような経緯で どのような施設で ゼロ・ウェイスト活動ができているのか

片づけをする上で 不要品は必ず出てきますし

「捨てたくない」「ゴミにしたくない」 という葛藤はつきものですから ゼロ・ウェイスト活動に リユースマスター& ライフオーガナイザーが 食いつかないわけがありません

ということで この目で!確認すべく! 日本各地から 15名のオーガナイザーが集まり 視察に行ってきました^^

台風の影響で 羽田空港が全線欠航となり 予定していた3名が 徳島に辿り着けなかったという 波乱万丈な幕開けとなってしまった ツアーでしたが^^; 期待以上の収穫&お楽しみがあった 視察ツアーとなりました

人口1600人に満たない上勝町 しかも ほぼほぼ高齢者で なかなかの山奥

45種類もの分別が徹底できているのは そもそも「人口が少ないから」 そもそも「高齢者ばかりだから」 だから成り立っている そんな風に思っていました

ですが実際に上勝町に行き ゴミステーションを視察しながら お話を聞くと予想外の返答

上勝町で 3R(リデュース・リユース・リサイクル)楽しく理解してもらう場所にしたのは 県内外の若きクリエイティブ達だったのです

汚い・めんどくさい・ダサい・不潔 そんな印象が拭えない リサイクル・リユースの印象が

実際にこの目で見て感じた印象は

かっこいい!おしゃれ!汚くない! なにより ワクワクする!楽しい!! リユースという名の テーマパークに来た感じ

各界のクリエイターが 廃材を使って建築したり 不要となった家具やガラスコップで インテリアを彩り

【古い・ゴミ】という 印象を与えさせない工夫

これまでのリユースのイメージを払拭し 【おしゃれでかっこいい!】世界が 上勝町には広がっていたのです

勿論見た目だけではありません

絞汁後捨てられていた果皮を 香りづけに使用したオリジナルビールを 独自で開発したり ゴミを出さない工夫の一つとして 食品からビールまでも量り売り

またその容器がお洒落でかっこいい!! グラウラーボトル

自然に優しくとか 環境だ、エコだ…だけでは おそらく続かないのが リユース・リサイクル活動

上勝町が2001年に 45種類もの分別に踏み切った 大きなきっかけは 高齢化に伴い財政難に陥ったから

ゴミを燃やすにも莫大なコストがかかります

町を存続させるためには 無駄な出費は抑え 収入源も必須です

上勝町に行って感じた事は ゼロ・ウェイストに 取り組んでいるからと言って 「買わない・持ち込まない・増やさない」 というような 生産や購入に消極的な感じではなく

ビジネスとして 暮らしにいきがいを生み出す手段として 積極的に 「外からの新しい空気」を取り入れ 新たな産業をつくり出し

そして使ったら再利用すればいい この流れができているから ケチくさいイメージがなく 頑なな面倒くさい雰囲気にもならず 前向きな取り組みとして継続できている これがひと宮にとって一番衝撃でした

「ゴミを出さない」と言うくらいだから よそ者にも徹底して「分別」を 強制されるのかと思っていましたし^^; 「出したごみは持ち帰ってくださいね」 みたいなことも言われるのかなと 思っていましたので^^; 町の人達のウエルカムな笑顔と 「かっこよくビジネスチャンス」に できているリユースの取り組みが とても居心地良かったです^^♡

活かせば財産 分ければ資源 まとめて捨てたらただのゴミ

今年イチの名言いただきました

そしてただ分類するだけじゃない

持ち込んでポイントゲット 貯まれば商品と交換~ 継続するための工夫もされています

【紙】だけでもかなり細かく分別しますが とてもわかりやすいですし

分けたモノを どこが引き取ってなにに変わるのか リサイクル先までを明記されていることで より分別意欲が湧きますよね

ステーションのなかには 【くるくるショップ】 というスペースもありました

ここは不要になったけど まだ使える・壊れていないものなどを 自由にお持ち帰りできるスペース 持ち寄るのは町民だけですが 持ち帰るのはどなたでもOK

学校のジャージや食器 おもちゃなどいろいろ置いてありました

この欲しい・あげたい掲示板 ↓ 丁度ひと宮の地元 美濃加茂市蜂屋町でも 取り組みたいねと 議題に上がっていた分野でしたので とても参考になりました 早速持ち帰って報告します^^

このように必要なモノを 新品購入する前に まずは一声投げかけてみる

不要なモノを捨てる前に まずはいらないか聞いてみる

そのやり取りができるしくみが あるかないかで 随分ゴミは減らせますよね

本当に理想的な取り組みだと思いました ひと宮がリユースマスターとして 現場に出て不要品を引き取っているのも この思いがあるからこそ

上勝町には 沢山ヒントが詰まっていました^^

そして資源分別日本一の上勝町 来春には新しい施設が完成します

その名も ゼロ・ウェイスト・センター 【WHY】

なぜ、今? なぜ、ここに? なぜ、我々が? なぜ、ゴミを? そんな問いかけに対する 答えを見つける場所として ゴミステーションが新設されます

建設中の【WHY】センター カタチも面白く上空から見ると 【?】のカタチをしているそうです

勿論廃材などを使った建物ですが 間違いなく お洒落でかっこよくなるでしょうから ますます分別が楽しくなりそうですね^^

計画的陳腐化 完全に使えなくなる前に 自ら進んで手放していく

完全にゴミにするしかない状態まで 放置しないこと

ひとりひとりの意識ひとつで 限りある資源を無駄にしない

そして今ある生産物を 最大限まで活かし続ける努力をする

上勝町から学ぶこととても多かったです

貴重な体験ありがとうございました WHYができたら是非また見に行きたい!